ライターの業務とは何か?

ライターの業務は「取材」と「原稿作成」です。

取材は原稿作成に必要な情報を得るためのプロセスで、極めて重要なものです。なぜならば、原稿の「質」に関わってくるからです。

取材は行う人によって「質」が大きく変わってきます。というのも、取材は知識や経験はもちろん、話しやすい場の形成、適切な司会進行、円滑な進行を促すための要点整理などが必要になり、人的な部分が大きく影響してくるからです。取材は「人の話を聞く」という業務です。これは誰にでもできそうな極めて単純なことに思えるかもしれませんが、業務内容をひもといてみると、相応の能力が求められていることに気付きます。例えば経営者の取材を行う場合、業界や経営、人事、財務、マーケティングなどに対する基礎知識が必要不可欠です。また、経営者が置かれている立場や心情、さらにはその会社の歴史などについても思いを馳せる必要があるでしょう。個人的には想像力が極めて重要だと思っています。「聞いてくれている」「話しやすい」「勉強しているな」と取材者に思っていただけなければ、本音を引き出すことは難しいでしょう。

一方の原稿作成は「素材」を調理する業務と言えます。「素材」とは取材などで得た情報のことです。

原稿作成を行う際に最も重要になってくるのが、「調理の方針」と「技術」です。同じ素材であっても調理の方針、技術によってまったく違うものができてきます。調理の方針はお客様が決めるべき事項です。こ技術はライターが身に付けている能力で、日本語の運用能力やターゲットを理解した適切な記述などが挙げられます。原稿作成は調理の方針と技術がうまくかみ合ったときに良質なものができると考えます。原稿作成において、ライターは調理人に近い存在と考えるとわかりやすいかもしれません。

取材と原稿作成、この2つの業務は一体のものですが、取材のほうが難易度の高い業務です。というのも、前述した通り、良質な素材を取ることは人の能力に大きく依存するからです。良質な素材があれば、調理人の腕が多少悪くても一定の質の料理(原稿作成)ができることは想像できると思います。

ここまでの記述を簡潔にまとめます。

➀ライターの主業務は「取材」と「原稿作成」である。

➁取材は人的能力が大きく影響する業務である。

➂取材の質が原稿作成の質に影響を及ぼす。

ライターのなかには取材はできるが原稿は得意ではない、またはその逆という方もいます。つまり、発注者としてはライターの得意業務を事前に知っておくとライター選びが楽になると言えるでしょう。

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